コンプライアンス研修
JA福島さくら様にてコンプライアンス研修を行いました
7月30日にJA福島さくら本部において、結城政美代表理事をはじめ理事、監事の役員全員と一部幹部職員を含めた約70名の研修会が行われました。
当事務所の代表弁護士滝田三良弁護士と、相談役遠藤弘文(元郡山警察署長)両名が講師として講演を行いました。
滝田は「企業の社会的責任としてのコンプライアンス」を演題とし、
企業や組織が個人とは別に、高い道徳観、倫理観を求められる背景、遵守すべきものは何か、などを問い、
遠藤は「反社会的勢力の排除について」福島県内の指定暴力団員の現状、具体的排除の方法など、暴力団員でなくともクレーマーに対する対応などにつき、詳しい話をしました。
講演後には質疑応答の時間もあり、クレーマーの窓口での対応につき、
職場での接客態度の難しさを指摘するなど、暑いアツイなかにも、熱い論議もありました。
中でも反社会的勢力に対する企業の対応の在り方については、企業としての方針を明確に定め、それをしっかりと職員相互で共有し、
毅然とした態度でこうした勢力に対応することが大事であり、
その対応を誤れば企業としての信頼を一気に損なうとお話ししました。
また、従来は法令遵守と捉えられていたコンプライアンスですが、近年ではその解釈だけでは不十分であり、
法的には問題ないが他者から見た際に「不適切だ・ずるい」と感じさせることが組織に大きなダメージを与えてしまうため、
コンプライアンスの概念の幅が広がっているということも話しました。
企業・個人共にコンプライアンス強化を行い、リスクマネジメントを意識しながら業務に取り組むことが必要とされています。