地方公務員とコンプライアンスについて
職員研修会にて講演しました
平成30年8月23日に天栄村役場職員へコンプライアンスについての研修会が行われました。
当事務所の代表弁護士滝田三良弁護士と、相談役遠藤弘文(元郡山警察署長)両名が講師として講演を行いました。
講演の中で滝田は「組織の中で自分は何を求められているのか、あるべき姿を求めるのがコンプライアンスであり、より高い倫理観、道徳観を求めて豊かな社会を目指すべき」とし、
ヤマト宅急便の不正や財務省の元事務次官のセクハラ問題など近年起こったコンプライアンス問題を例に出しながら、
遵守する企業の社会的な責任を問い、個人よりも企業が使用者として高い、個人を超えたモラルがあるべきであり、社会規範があるべきとし、
また、企業と同様に官僚などの組織の中での中核にあるべき地位の立場の人も同様に高い道徳観、倫理観を持つべきであるとした。
遠藤は、元郡山警察署長の立場から地方公務員のコンプライアンスについて、
東日本大震災を経験した後に、公務員として福島県の警察官がなぜ任務を継続することができたのかをテーマとしました。
震災当時の警察官へのアンケートで、放射能の危険性に対する懸念は全体の9割ほどが感じていたとの結果がでていたが、
それでもなぜ任務を遂行し得る組織を構築することができたのかを慶応大学小林教授の学論を引用し、解説しました。
そこには仕事に対する誇り・使命感や、仲間との連帯感と絆、地元住民から感謝される仕事であるとまとめ、
リーダーの後ろ姿で部下が育っていくと伝えました。
近年コンプライアンスについては数多くの企業・団体が対策を行っていますが、
当事務所では法律のプロとして、リクエストやニーズに応じた幅広い内容での講演をしています。
講演を希望される方は是非一度当事務所までご連絡下さい。